5040/竜門勇気
魔法のような詩を書きながら
生ごみのように喋る
美しい生き物に出会った
忘れ物を探してるふりをして
悲しいはずの現実を見に来たんだ
忘れ物が見つかって
現実は消えちゃったみたい
ビスマスの欠片みたい
見たいものは苦しくなるなにか
今手のひらの中で呻いてる
やなことを少し忘れるため
まるで寝返りみたいに
変に希望を持って欲しがるんだ
すぐにあらわれて
すぐに思い出せなくなる
夢のような出来事は
夢より少し長引いて
夢より後味が悪い
あん時はあんなに甘かったのに
口の中は苦くて
覚めてもないのに
あれは嘘だと感じてしまう
変なくせのついた
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