死活/飯沼ふるい
 
がぐもももも
  「にじゅうはちどちちちちちちちち」
  にゅうどょうぐももももももも
 ここにきて
  びちょびちょの
  28℃
  「にじゅうはちどしー」
  と、略さず呼びたい
 と、煮えている僕のなかから
  霊柩車、空になってーー


歩道を歩く女の子のスカートが短い





女が言うには車はおもむろに路肩へ突っ込んでいったらしい。
飛び散った「きみ」のどこかの指のひとつは天を指すように突っ立ち、まるでアスファルトから勃起したぺニスのようだったという。

女は僕が「きみ」の指で犯される夢で夢精したことを知っているに違いない。



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