僕は死に始めた/ホロウ・シカエルボク
 
って
メイジャー・コードの循環は美しい庭の陽だまりを思い起こさせる
時間には縛りがない、過去も、現在も、未来も…気まぐれの中で自由自在だ、どんなものだって裏切れる、どんなものにだって忠誠を誓える


憎しみは心臓に集中する


僕は死に始めた、タービンは青白い煙が出るくらいに回転数を上げて、張り付けられた日常の連続の継目を焼き切ろうとしている、途切れるとき、それは新しい何かと繋がろうとするとき、折り曲げた膝をいつでも動かせるという気持ちさえあればいつだってそこに飛び込める、僕は死に始めた、一枚のディスクがハモンド・オルガンの響きと共に終わってからはトレイは沈黙し続けている、まるで新
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