書くか・ソレデモ/ただのみきや
 
がらコドクの光は弾道を駆け続けてシを
予感させるプリズムへ向かい時間の動き
続ける断面をアンモナイトに刻みながら
七人の女神がアレキサンダーの足を噛み
千切った東京の高い塔からヘブライ語で
叫ぶ中国人が釜茹でにされる愛国心と愛
国心が麻雀卓を囲んでババ抜きをしてい
る憎しみのニンニク料理が地中海を往く
船の上でエチオピア人をかつての鎖で繋
ごうとしたテロリストの薬指のジルコニ
アからダイヤよりも澄んだ涙が落ちる日
ゆっくりと蝗の群れが月からやってくる
病院のにおいが何処からか怒りを鎮めて
ラクビ―ボールが刺さったままの男が泣
いた父と母を恋しがり怒号が壁を崩して
鯨を
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