独白は無責任に(けれど真剣さを持って)/ホロウ・シカエルボク
はまともで、いくぶんは狂っているこの脳味噌をかすめながら通り過ぎていく時間、人生―そんなことを、やたらに咎める連中が居る、時は戻らない、懸命に、がむしゃらに、二度と訪れないこの時を―ハン、お笑い草だ、そんな生き方を望んだらあっという間に頭が煙を吹き上げるだろうさ…時間なんてそのほとんどが無駄に過ぎて行くのみだ、それはおれたちには太刀打ち出来ない代物だ、どんなに回転数を上げたって―過ぎて行く時に追いつくことなど出来ない、大事なのはそんなことじゃない…時間の中にどれだけ自分の撃ち込んだ穴ぼこを残せるのか、しいてスローガンのように語ってみせるとしたらそんなことさ、その瞬間、確かになにかしらを人生にぶち込
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