独白は無責任に(けれど真剣さを持って)/ホロウ・シカエルボク
たことがあるだろう、そんなとき自分がどんな時間の中を歩いていたのだろうかと考えてみたことはないか?おれは子供のころいつでもそんな時間について考えを巡らせていた、おかげでその時そこに在った現実のすべてがおろそかになってしまうくらいに―知らない時間を知ること、知らない時の流れについて決着をつけること、あのころおれはいつでもそのことにこだわっていた、何度か友達に話してみたことがある、不思議に思わないかと、一度眠りに落ちると知らない間に朝になっている、ぼんやりと授業を受けているといつのまにかその日の時間割が終わり、自宅に帰って食事を食べている…おかしいと思ったことはないか?どうしてそうなっているのかと思っ
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