独白は無責任に(けれど真剣さを持って)/ホロウ・シカエルボク
 
ない、だからおれはあっけらかんと眠ることが出来ない、もっともそんなことがはっきりこうと知らされたところで、それをなるほどと受け入れたりするかどうかはその時になってみないと判らない、まあ、そんな時が訪れるころにはおそらく、すべてのことは手遅れになっているけれど…このところこの時間にやかましく地面を掘り起こしている工事も今日はないようだ、おかげでほんの少しこころに余裕がある、まったくあの重機の騒音と来たら…!眠る、という行為について少し掘り下げてみたことはあるか?子供のころに、不思議に思ったことはないか?どんなに寝つきの悪いやつでも、目を閉じて開いたら一瞬のうちに朝が来ていたなんていう眠りを体験したこ
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