撹拌される真夜中の指向性(望まれるのはイレギュラーバウンド)/ホロウ・シカエルボク
 
るようになってからずっとだ、でも、もしかしたら、それではいけないのかもしれない―(もしかしたらそれではいけないのかもしれない)知りたいときに知るものだけが時間ではない、そう思わないか?時々気まぐれな友達のように肩を叩いてくるようなものでなければならないと?俺は時間を忘れ過ぎる、日向を忘れ、暗闇を忘れる、そんなものの中で感じることをすべて忘れてしまう、彼らは曖昧な過去に押しやられて迷子になってしまう、そうして様々なものを故意に葬っていかなければこの歳まで生きてはいけなかった、おそらく―覗き込むものの気配はいつしかなくなっていた、そう、俺が考え事に酷く耽ったせいだ、空間のバランスがそれで崩れたのだ―あ
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