撹拌される真夜中の指向性(望まれるのはイレギュラーバウンド)/ホロウ・シカエルボク
 
―あいつが存在するだけのスペースが足りなくなった…俺は脳天に手を伸ばして軽く首を伸ばす、どちらにしてもほぐしてしまわなければうまく眠ることだって出来はしない、高性能のエレベーターが下降しているのをある瞬間にふと感じるみたいに夜が深くなっていく、まとわりつくすべてのものを追い払って、これから少し横になってみようと思う、眠りは自由にはならないが、イレギュラーというものがまるでないわけでもない。



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