死体の頭を数えて、永らえた今日を。/ホロウ・シカエルボク
 
れるのは多分俺以外には在り得ない、問題なのは、俺自身が本気でその答えを求めていないところにある、放り出して、そうして、行方知れずになったまま見えないところで骨になって転がってくれないかと、そんなことばかりを考えている、つまるところ、俺はおそらくもう何も必要とはしていない、どんなものをも求めてはいないし、どこの誰にも期待などしていない、ただそんな思いとは別のところで、ソファーの上に横たわって蓄積した埃が振動に舞い上がるのを見つめている、そんな夜の断片はずいぶん以前からこの部屋の中にあった、俺がまだすべてを信じていた時代から、ずっとだ、いままではそれはちょっとした気まぐれのようだった、たまに訪ねてくる
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