かぐや姫とベンジャミン/ベンジャミン
 
て、素直に聞いてみた。すると、あなたは人に好かれる方ではありませんよねって冷静に言われしまった。ショックだ、しかし本当だ、あなたは社会からも必要とされてませんよねって、追い討ちかけるなよ!
僕はちょっと泣きそうになりながら、あぁ でも、そうやってみんなの役に立てるなら、月に行ってもいいのかな、ってぽつりと呟くと、かぐや姫の顔色をうかがってみた。すると、かぐや姫は目にいっぱいの涙を浮かべて僕を見ている。やはりあなたを月には連れて行けません、振り切るようにそう言ったかぐや姫は、窓から身を乗り出そうとしていた。僕は慌てて引き止めて、そのわけを尋ねようとしたけれど、僕が聞くよりも早く、あなたを愛してしま
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