少しずつ余計に解き放たれる (逃げ惑うリミット)/ホロウ・シカエルボク
、晒さなければ何の意味もないのだ、洒落た着こなしみたいなものを書いて誰かを釣ったってしょうがない…
雨はまだ降り続いているが雲の切れ間からは焦れた太陽が顔を覗かせている、相反するものの一致、矛盾は共存することが可能だ、生きたいと願いながら自殺行為を繰り返す人生と同じだ、人生というレリーフに言葉を刻み続けることには時として生を半ば放棄するような感覚を覚えることがある、それは間違っているしまた正しくもある、擦り切れもしない皮膚に生きがいなど理解出来るはずもない、安全圏から少しだけ窓を開けて辺りを窺いながら叫ぶような真似はよせよ、そんなものはどんな広がりも持つことはない…なあ、不思議だと思わな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)