まだ明かされてない問、まだ晴れてない闇、そうしてお前がお前であるための未知/ホロウ・シカエルボク
 


人が時を自由に出来ぬというのならなぜ人は時の中に生まれるのだろう?考えてみろ、人が生まれる前には時なんてものはなかった、それは人が生まれなければそう名づけられることはなかったのだ、時計など目印にしか過ぎない、時は決まりなど持たない、ただ過ぎていくものだと思っていればいい…本当に名づけられるべきは時ぐらいでちょうど良かったということだ、一日の流れが規則的でないことぐらい、誰にでも理解出来ることじゃないか…?今日はなんだか一日が早い、今日はなんだか短く感じる、そういうやつだ…それで正解なのさ、時計なんか本当は無くったっていいものなんだ―なんて言っても、それを見なければならない人間の方が多いだろ
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