まだ明かされてない問、まだ晴れてない闇、そうしてお前がお前であるための未知/ホロウ・シカエルボク
 
だろう、家の壁のみならず、自分の腕に、携帯の中に、確認すべき時間を所持しているものがいるだろう、自分自身が生きるために…だが忘れるな、それは本当のものじゃない、それにはたいした意味なんか無い、便宜的に必要な基準だということを決して忘れてはならない、それがすべてになってはいけない、判るだろう、それはいつかお前を殺すことになる、お前自身が知らなければならない事柄の幾つかに、目隠しをすることになる、お前は奇形的な盲目になって、しなければならないことをし続けるだけの生物になる、それが自分で選んだものだろうが、押しつけられたものだろうがだ…基準なんてものは、本来、それが無ければ生きられない連中の為に設えられ
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