Miz 14/深水遊脚
ように気を付けなければいけない。さもなければ島崎と度会が遭難者の救助という目的を忘れかねない。
運よく最初の30分で遭難者のうち4名を度会が見つけた。老人と、15歳くらいの男の子はその4人の中にいた。かまくらのようなものを作ってしのいでいたが、凍傷がひどいとのことだ。発見した度会に手当てを任せた。ソウル・シールドを応用して救助した人の体を温めることと、かまくらのなかで咄嗟に4人が焚いた火の残りを、燃やせるものを片っ端からくべることで大きくした。雪の断熱効果を利用してそこを救助スペースとし、度会がそのまま遭難者とともに待機した。島崎にはもう2人の探索を続けてもらい、俺は島崎と度会の中間点をキ
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