Miz 14/深水遊脚
をキープした。予想通り、怪しげな影が動き出した。2体とも、救助スペースのほうに向かっている。
誰が放った刺客で誰を狙っているのか、一切興味がなかった。非力な人間を消すために動いている、それだけでろくでなしに決まっている。気配を消して間合いを詰め、バランス・ブレーカーを放った。目眩を起こし、醜くのたうちまわるそいつらに、幻覚を叩き込んだ。自分の作戦に自分がやられる、そんな脳内映像をみせる単純な認知操作だった。俺はそいつらを苦しめるとともに、その映像をデータサンプルとして自らの思念に吸い上げた。命令の内容、依頼した者などについての認知を取り込むことも簡単にできた。ヒーロー結社への報告のためのデ
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