鎖/あおい満月
んだって
よろこんでまた
美味しいものを食べさせてくれるから)
あなたは愛人の家に向かう度、
私にそう説得した。
黒岩のおばさんとは、
あなたの愛人の名前だ。
私とは2、3度会ったことがある。
なかなか腕のいい美容師で、
土地成金だった。
あなたはそこに目をつけた。
あなたは愛人の黒岩のおばさんと過ごしたベッドの上で私を撫でまわした。
(ふうちゃん、太ったね?ダメじゃないか。太るとはバカになることだぞ)
自分だって、
身長が171しかなくて、
体重は85以上ある超肥満のくせに、
よく言えるわ。
母親と同じように鼻で笑いながら、
私はどんどんあ
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