さよなら/もり
フェアー、鼠蹊部、光暈、幾何級数的に増えていく指紋、「アスタラビスタ!」と「空即是色かもしれない・・」、手の甲、∴ (トライバル)、もう二度と沈まない沈没船、塵風を待つ男、玉ねぎを切りたがる女、提灯鮟鱇、消毒薬のにおいがする未来、蔓が巻かれた自動小銃、真空の風、27年前の栞が挟まれたネイキッドな昼食、『バンド・オブ・ザ・ナイト』、使い古したティーバック、自分より長生きするものばかりで囲ってしまう、革ジャンとファスナー、「約束しないって約束しよう」、磨り減った杖でめくられる頁、乳飲児、永遠の寄り道、「先生、それは無邪気な掃除機です」「タイムマシンの部品ですね」、手裏剣代わりの避妊具、煙幕としてのセブ
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