それは抽象性以上の具体性を持たない(そしてしばらくの間循環をやめない/ホロウ・シカエルボク
)
夜更けに
ロック・ミュージック喰らい
寝具の中でサナギになる
血流はゆっくりと、くたばらない程度に
脳味噌はないものを見つめながら
まどろみをクルージングしている
いつも影ながら解き放たれる
そのときに拾った言葉を知るには
綴ることを忘れないでいること
そうすることでしか維持出来ない
インプロヴィゼイションを研ぎ澄ませること
重要なものなんてそんなにはない
取るに足らないものの為に躍起になっていると
魂は熱を伝導しなくなる
生身の機関のようなものになって
日常は日付以上の意味を持たなくなる
最後は捨てられた茶碗のようになってお終いだ
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