(2/3)伊勢うどんをマフラーに/吉岡ペペロ
 
道の砂利は年に一度入れ換えられるという。新しい砂利はこれの10倍ぐらいの大きさらしい。そんなに踏みしだかれるのだ。周辺の樹木の根元がどれもグロテスクだ。あたしはみんなからはぐれないようにしながらアーヤに木肌を触らせた。
 内宮正宮の階段をのぼる。アーヤが両手をふってはしゃいでいる。お参りしていると全身にビリビリと電気が走った。神様が住む場所と言われるだけのことはある。そこをあとにして歩いていくと馬小屋があった。アーヤがむずかしい顔をした。白いお馬さんがうんこをしている。写真とりましょうかとさっきのご婦人が言ってくれたのでとってもらった。
 これからしばらく自由時間にしてバスに集合ということにな
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