リズム/鷲田
 
しい音源を作る
感情という打楽器にのせ

渇望は欲求を乾かし
真昼の太陽を急がせる
例えば季節が映えるある日の午後に
足はより速くうごき、見えない残像を希望と呼ぶ

誰かが言う
“人々は機械ではなく、感覚を持つホモ・サピエンス
我々は乾いた言葉に沿って会話をする分けではなく
我々は乾いた言葉を使い物事を考えている分けではない“

実は私達は無機的な間隔に幸せを感じているのに

そうして犯した心の冒険に 
そうして犯した心の気紛れに
私達は何時までも勘違いをしている
自らの思い込み 自らの焦燥感に
リズムの定期性は失われ
私達は行方を忘れる

「私は鮮やか
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