80年代中学生日記 斉藤アキラ君/瓜田タカヤ
 
ういうギャグなら面白いのに。」と言い
「心臓ネタをギャグに使え」となんだかよくわからないアドバイスをしたりした。

ある日冬の学校の帰り道、斉藤君と帰っていると、小学生の子供達が雪山で遊んでいた。

オレはスクールザックを背負ったまま、制服のまま、小学生の輪の中に行き、
「キーーーー!!」と奇声を発しながら前転をした。
小学生に見せたと言うよりも斉藤君にうけると思ってやったギャグだった。

それは
”これから家に帰るまで、まだ長い道のりなのに身体中雪まみれになって、
 靴も濡れてしまってオマエはバカか。”
というニュアンスの中学生バカギャグのつもりだった。

斉藤君が笑
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