80年代中学生日記 斉藤アキラ君/瓜田タカヤ
な自然の中で
生活した方が、心臓にかかる負担が少ないとかだった。
1年の時には美術部で一緒になりねぶたの絵を描いたりして遊んだりした。
斉藤君はギャグセンスがつまらなく、普通にしていれば
普通の中学生なのに、俺の前でつまらないギャグをいつも言っていた。
たまに2人で部活の時に、ふざけて筆で顔に落書きしあったりした。
俺が調子に乗って必死に斉藤君の額へ「骨」と書こうとはしゃぐ。
そういう遊びがエスカレートしてくると、斉藤君の呼吸がたちまち乱れだし
「ちょっと待って」と笑いながら言って、心臓を右手で押さえたりした。
オレはそれが冗談なのか本気なのかわからなく、
「そうい
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