リフレクション(鏡像に風穴)/ホロウ・シカエルボク
コードだ、そんなものがおれを生かし続けてきた、笑っちまうほど懸命になってそれは記録され続けるのさ、時々、こうして思い出したようにね…インプロヴィゼイションとは偏屈な正直者がもっとも真っ当に語ろうとする行為さ、いや、迷宮をショートカットする配管のようなものかもしれない、だとしたらそんなものはただの人間には気づくことは出来ない、だから躍起になるのかもしれないな、スピードを求めるのはもしかしたら、そこをすり抜けようとする意志なのかもしれない―さあ、もっと撃ち込んでみなよ、溜め込んだ弾をあらいざらい、装填されたものがなにもかも無くなるまで撃ちこまなくちゃ…自分のままで居ようとすればそれだけのことしか語れな
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