リフレクション(鏡像に風穴)/ホロウ・シカエルボク
 
るんだ―そうして瞬間瞬間の流れを見出して、糸を流し込んでいく、それが変化するさまを見ている、それがどこへ行くのかなんておれ自身にも判らない、そしてそれはたぶん、どこへ行き着いたのかということも理解出来ていない、少なくともしばらくの間は―消えてからはっきりと思い出すことの出来る水溜りのようなものかもしれない、でもそんなことにこだわるような時間なんてそんなになくていい、ひとつが終われば新しいもうひとつが始まるからだ、すべては捨てていくように進めるのがいい、重要な意味はあらゆるタイミングを利用して残っていこうとするものだ、そのときにしか記録出来ないものの数々さ…意図して語るべきものを持たない瞬間のレコー
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