無に芽吹く意・伸縮/ホロウ・シカエルボク
 
じゃない」ときてる、いたたまれないぜ


さて、俺はいつもよりややこしい話し方をしようとしてる、それにたいした理由は無い、目にしたものや、ここ二週間程のいつもとは少し異なる生活、そんなものが、こうした形となって具現しようとしているに過ぎない、そう、そして、いつも言ってるように、「それは必ずしも具体的である必要はない」―胸像を模写するように語るようなリアルだってある、俺はそんな話し方が気に入ってる―窮屈じゃないからさ…それが俺なりの素直さの形だということだ、スタイルだのなんだのなんて、そんな浅い次元での話じゃないのさ―おや、雨が止んでいるようだ…今度の沈黙はどれぐらい続くだろう?明日も降るって
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