無に芽吹く意・伸縮/ホロウ・シカエルボク
を重視して個人をないがしろにするせいだ、だけど世間とはそういう連中のためにある巨大なコミューンだし、いまさらそれを笑い話にしようなんて思うほど子供じゃない―そう、本当に滑稽なのは―そういう場所からはみ出した枝毛みたいな新たな世間の中で同調を主張する連中さ…といってそれもあんまり上等な見世物にはならないけどね、ページを捲ったら忘れる数行のジョークみたいなものだ…まったく誰かを引き込まないとときの声も上げられないなんて!賑やかな路傍の石もあったもんだぜ―それは闘う気のないデモのようなものだ、いま流行ってるだろ―「ライダー変身!」って叫んでる、そう―子供みたいなものだ…おまけにそいつらは、「もう子供じゃ
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