性急な氷河のおもて、あるひとつの窪み/ホロウ・シカエルボク
はない」そんな単純な物事に気付かずにどうしておかしな夢ばかり見てしまうのか?古い映画のセリフにこんなものがあった、「パフォーマンスとは常識を超越して初めて成り立つものさ」それだけが真実だとも思わないけれど、それが正しい入口であることは確かだ、真っ当な手段であれ騙し討ちのようなものであれ、風穴をひとつ開ける性格を持っていないものにはなんの価値もない、それはつまり、それを生み出したものがなにものにもとらわれていない、そうしたスタンスを証明しているということだ、語るべき場所で語ることだ、語るべき場所で語れずに、余計なテーブルで無駄口を叩いているような連中にはそのことが理解出来ない―それはもう何かを生み出
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