性急な氷河のおもて、あるひとつの窪み/ホロウ・シカエルボク
 
うにただただ遺伝子を繋ぎ続けてきた、「おまえも動くことは出来ない」続くものたちにそんなスローガンを押し付けながら…区切られた生命を生きてきた、汚れた路面はその集大成だ、とはいえ、そんな場所に生まれたからといってだれもがそんなふうに生きるわけではない、その証拠にこんな街にも生まれたとうたい続ける詩人がいたり、真夜中のアーケードでゲージの音を響かせるうたうたいもいる、だがそいつらのほとんどに希望は無く、そいつらもまたなにかしら窮屈なスローガンに支配されていて、挙句の果ては違う洗脳を行われただけ、なんていきものになってただ生きながらえるだけのものになってしまう…「どこにでも落ちている石に拾うべき価値はな
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