『戦争詩歌集事典』高崎 隆治より、戦争詩を考える。/こひもともひこ
 
り出版できないことと、下手に厳しい反戦内容のものを書くと、特高警察に捕まるためだろう。当時の日本はいまの北朝鮮を笑えない国だったわけだ。反戦内容のものが書けないとなると、戦争肯定型の内容ばかりになっていたのか? 本書を読む前の私はそう思っていたのだが、実際にはそうではなかったようだ。では、どういう内容のものなら書けたのか。

1・戦場に赴く息子に向けて心配する母心を歌ったもの。
2・戦地の風景や、戦場を経験した自身の身上を語った兵士・上官のもの。
3・相手兵士(特に少年兵)への哀れみを歌ったもの
4・それらの体験談を読んで、想像力を使い書かれた創作物。

だいたいこの4タイプに分類で
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