スライドする時は気だるいタップを踏む/ホロウ・シカエルボク
クを流して、阿呆のように口を明けて聴いているうちに落とし穴に落ちるように眠ることが出来るかもしれない、だけど朦朧とした状態では思考に蓋をすることが出来ない、それは鉄砲水のようにとめどなく流れ出してしまう、それをある程度上手くとどめるには、上手く記録するには取るべき手段はただひとつ、出来るかぎり頭を使わずに思考することだ、どこか、脳味噌の果てしなく歪な空間の中で生まれだしてくるものを、そんな印象のまま書き出してしまうことだ―これまでにも何度もこんなことを書いた、でもこうしてまた改めて書いてしまうのは、それがきっとときどきあやふやな目的となってしまっていること(たとえばただのスタイルのようなものをどこ
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