スライドする時は気だるいタップを踏む/ホロウ・シカエルボク
状態での定義など…!眠っていたか?横になっている、仰向けで―四肢には痺れたような痕跡がある、確かに眠っていたのだ、明かりも、なにもかも点けたままで…起きているための時間を眠って過ごしたわけだ、落度だぜ、でもだれに文句を言うことも出来ない、生活というものについての責任は―新しい詩や物語のアイデアが幾つも浮かんでいたのに、書き留める前に忘れてしまっていた、それはつまりそういう程度のものだったということだ―それに、そうしたものにはタイムラグがある、そんなことについて考えたことすらすっかり忘れたころに、思い出さないまま記されていることだろう、ほとんど、形は変えないままで…そうした驚きをこれまでにもたくさん
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