請い文/愛心
 
た。

荒んだわたしの我が儘を受け入れ、暴言を受け止め、悲しそうに、それでも優しく微笑みながらわたしを抱き締めていましたね。

それでも、恋に落ちることが出来なかったのは、何故だったのでしょう。

血も繋がらない他人から、あんなに愛されるなんて、本当に本当に幸せでした。
家族と言う名前に形を変えて、傍にいられれば、わたしは永遠に幸せだったでしょう。

ですが、因果応報と言うのでしょうか。
それは、叶いませんでした。

あんなにまでわたしを愛してくださったのに。
わたしが生きる意味をくださったのに。

本当に本当に申し訳ありません。

貴方を失うのは恐ろしい。悲しい
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