請い文/愛心
しい。嫌だ。
貴方の中のわたしが失われるのも我慢ならない。
そんなわたしの最後の我が儘を、受け入れて頂きたくこのような結果に至りました。
これなら、わたしを忘れることはないと、貴方の弱味につけこみます。
本当に本当に申し訳ありません。
わたしは最低な女です。何も遺せず、貴方への思いも、このような支離滅裂な拙い形でしか伝えられなかったのですから。
それでも貴方は、きっとここまで読んでくださるのでしょう。
最後に、
本当に本当にありがとうございました。
どうかどうか幸せになってください。
いつまでもいつまでも、貴方の幸福を願います。
もし、許されるのならば、貴方の心にたまにお邪魔して宜しいですか。
ほんの片隅で構いません。
ほんの数分で構いません。
それだけでわたしは生きていける。
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