ある日の雨が終わる時のイメージ/ホロウ・シカエルボク
 
なっていく、おれのかかとから後ろは死に絶えた奴らの死体ばかりさ、だけどおれはそいつらを抱き起こして、大丈夫かなんて声をかけたりはしない、それをした時点できっとおれもその死の中に含まれてしまうに違いないのだから…時々はやっぱり判らなくなる、自分がどうしてそんなところを選んで歩いているのか…いや、その場所を理解したいと言うわけではない、その、根源的な理由とでもいうものを…そういうものが、たまらなく奇妙なものに思える瞬間があってー思うにおれは、そういった現実の認識の仕方というものが少し標準的でないものがあるのだろう、自動販売機で売ってる様々な飲料の、不特定多数の味覚を考慮したがための進化の限界みたいなも
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