ある日の雨が終わる時のイメージ/ホロウ・シカエルボク
 
なものを、おれははるか昔から身震いするほどに嫌悪してきたのだから…どんな未知ならいい?どんな未知なら愛して進むことが出来る?おれは傾向といったものを嫌悪するようになってしまった、歩くなら本当にそれについてなにも知らない方がいい、風が吹き始めた、きっと本当に雨は止んでしまったのだろう、記憶の中にまだ鮮やかに残るそいつらのイメージが鮮烈なうちに、引っ張り出してそこらへ書き連ねた、けれど、それはおれではなく、とうに死んでしまった誰かの、書かれることのなかった遺言のようにおれには思えて仕方がなかったんだ。









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