雪原/あおい満月
 
足になった。
ちいさな小さな孔だった。
私たちは孔を抉じ開け外に出た。
足場の悪い大地に躓いた。
冷たかった。
雪原、そうとも思ったが違った。
弾力のある懐かしい匂いが
私たちを包んだ。

(これは)

そう、

(これは、)

(これは、皮膚だ)

誰かが声を上げた。
今、私たちは小さな
目にもやっと映るぐらいの小人になって

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