備忘録20150903/深水遊脚
リバイバルブームとか、ベスト盤とか、過去の美味しいところを摘まんだものに警戒心を怠らないでおきたい。作品を知るきっかけとしてはいいのだけれど、それで評価を固定してはいけないと。選択した人の基準が必ず入っているし、それが人気投票的なものだったら、 当時のファンとそれを取り巻く時代の空気というのもある。簡単にそれを切り離す癖をつけたら、選ぶものと選ばれないものに、単純に優劣の差を持ち出すような見方しかできない。過去の何かを持ち出すことは、それを現代に翻訳することだから、紹介するには翻訳と同等のきめ細かさが要求されると思う。その翻訳と同等のきめ細かさは、異なる文化、異なる価値観を相互に認め
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