Rain Fall Down/ホロウ・シカエルボク
 
たりなんかしない
人でごった返す繁華街に車で突っ込んだりなんかしない
厭になっても人生には違いないので
同じ調子で飯を食い糞に変えて出す


証明出来ないことを断言したりしない


濡れていく路面は洗われるが
執拗な舗装も次第に剥がれて荒れていく
それは俺が日頃見ているものに似ている
俺が洗おうとしているものに似ている
路面は砕けて散らばるだけで済むが
俺が洗おうとしているものはたぶん血を吹き上げる


血塗れになって詩を叫べば幾らかのやつは本当だと思うだろう
もしもそこで読まれているのがただの円周率だったとしてもだ


グラスがひとつ割れる音を聞く

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