夜更けの紙相撲・静かなお盆/そらの珊瑚
のようなものだと受け入れるには、長い時間が必要だったし、様々な経験も必要だったのだと思う。
爪の先までわかりあえると思った人でも、そうではないと知った時、私は自分の足でちゃんと立って生きていかなくてはならないと、何かに決別するような気持ちだった。
孤独であることを受け入れたあとは、さみしいというより、どこかすがすがしい気分だ。
羽根はないから鳥の気持ちの本当はわからないけれど、想像するなら、鳥が自分の羽根だけで空を飛ぶような。
そうしてみれば、この世の中の偶数というものが奇跡のように愛おしい。
手や足、目や耳、人間の身体にはそういえば対をなすものが多いのは、何かの符号なのだろ
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