もとかれもとかのに捧げる散文詩/梅昆布茶
 
ではないかとおもうのだ

ただし
陽光も季節も公平に巡ってくるものだが
それを享受できない生命もあることを
そういった仲間がいることも忘れないで

渋谷の道玄坂あたりに
もとかれもとかのフリーマーケットが
出店されるそうだが

もちろんもとかれもとかのが売りに出される訳ではない
おもいでの品を想いを一筆添えてそれぞれの値段をつけて

それを買う客との交流も可能だそうだ
ぼくらはいくども季節や時間や恋人を捨てなければならない

ぼくらは限られた時間の鏡の反射のあいだに光年をいきる
そのあとは絶対零度のせかいの塵となってさいせいするのだろう

ぼくらは協同で生命
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