花火の日、幸福燃え落ちる、温かな爆弾のように/ホロウ・シカエルボク
 
のだろうとか―つまらない与太話だ―いつも、気がつけば遅い夕方にそうして磨耗している気がする、取り立ててなにがあったわけでもない、ただただ日常はそうして重要な機関を麻痺させにかかるのだ、どんな理由でそんなことをしているのかは知らないが―喉の奥にいつまでも残っている飲料水の感触は正直に言ってあまり気持ちのいいものではなく、キッチンに立って水を飲む、何度も蛇口を捻り、何度も飲み干す、一度では足りない気がした、呪文と同じで、何度でも繰り返されなければ効果が無いような…そうして小便をする、洋便器に腰を下ろして―知らず知らずのうちに溜まっていたものをのろのろと垂れ流す、朦朧とした一日がそれに巻き込まれて、レバ
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