花火の日、幸福燃え落ちる、温かな爆弾のように/ホロウ・シカエルボク
泥土の中を泳ぐような日々が脳味噌を紙粘土にしていく、椅子に座り、頭を垂れて、水に溶けた絵具のように朦朧としていく数時間のことを…墓標に埋めるように忘れて、それからはまるで、一直線になったオシログラフを眺めるように空白だった、時折、自意識のフラッシュの中に浮かび上がる像はあまり楽しくない予感を孕んでいて…それは中で彼果てて死ぬためだけに作られる繭の中で息をしているような感情を抱かせる、凝固―生態的な凝固、なにかひと言で表そうとするなら、そんな言葉になる、自分の爪先を見つめながら、いつか近い将来、死神のオフィスのドアをノックする自分のことを思う、やつは俺の風体を見てどんな印象を抱くのだ
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