ロスとロス (流し込むあいだの)/ホロウ・シカエルボク
はご様子伺いのような風量で稼動し続けている、エアコンの気持ちについて考えることはしない、なぜならあいつはおんぼろな壁に比べればはるかにプロだからだ、おのれの役割について存分に理解していて、存分にその力を発揮することが出来るからだ―しかもそのポテンシャルは一年を通してほとんど落ちることがない!なんという素晴らしいやつだ―食うのに飽きると冷蔵庫を開けてドリンクを取り出す、甘いもののときもあるし、炭酸のときだってある、酒のときもあるし、水のときだってある、なにかを食べればなにかを飲みたくなる、それがなにか以上のものである必要なんてない、なにか程度のものであればいい…ときどき、すべてのものにオリジナリティ
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