朦朧たる旋律、そして簡略化された天井の構図/ホロウ・シカエルボク
レビだけとか、窓に吊るされたカーテンの左側だけとか、そういうものに過ぎないのだろう、語ろうと思えば無限に語れそうなほどそこには様々なものが鎮座しているのに、たったひとつのものしか目に入らないのだ
羅列、だからこそ羅列を繰り返す、もちろん自分だって脳味噌にあるもののすべてを語りつくすことなど出来はしない、ただ出来るかぎりの物事をそこにぶち込むことで、より克明なぼんやりとした真実を描き出そうとしているのだ(それは具現化出来る階層の話ではない、という意味だ)、たったひとつの真実を綺麗なガラスケースに入れて意味ありげに陳列するのは確かに見栄えがいいし、それはフォーカスが限定されているため確かに迷
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