朦朧たる旋律、そして簡略化された天井の構図/ホロウ・シカエルボク
フロイドがバッキングをつけたようなものだった、ゲスト・ミュージシャンはジョン・ゾーンで、「ヤンキース」で使っていたような手法で演奏していた―これは、あくまで強引に伝えてみようとしたというだけのものだ、試みとしては面白いと思うがこれが正しいのかどうかというと正直なところ首を捻るばかりだ、だが、考えうるかぎりならおそらくこの例えが一番近い…考えうるかぎりでは、一番―それにもしこんなものを完璧に具現化出来るのなら、いつかの時代のどこかの新進気鋭のアーティストがとっくにやっているに違いない、これは賭けてもいいけれど、無意識にこんなサウンドを耳にしにしているのは決して俺だけじゃない、これを知ってる誰かが必ず
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