心理学にフロイト主義なるものがあるのか?フロイト評論?/銀馬車でこい
 
、それは、はっきりと疑われるべきである。フロイトの著作においては、著作した当時の「絶対王政」の心的影響を認めるべきだろうし、なおのこと、両著作、「夢分析」「精神分析」における着眼は別にして否定的影響を見据えるべきだろう。

現代の民主主義などについての人間心理などについては、「夢判断」、「精神分析」における心理考察には認められなかっただろう。逆に、ジグムント・フロイトの読者層による共感によって、オーストリアハプスブルク王朝の政治的な影響下に置こうとすることによって、絶対王政を認めていた時代の、前近代的な、絶対肯定、絶対否定、絶対恐怖、そのようなものを認める「自我」という存在について認め
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