甲虫たちは間違える ? the out of control/ホロウ・シカエルボク
時間は巨大な甲虫の群れに化け俺の足もとで猥雑なステップを繰り返す、俺は自嘲的な概念とでもいうべきものに動きを封じられていてなす術もない、やつらはそのままふたつに割れて釣針のように湾曲した爪の先を俺の皮膚に突立ててじりじりと俺の身体をよじ登ってくる、俺は痛みに悲鳴を上げるがそんなことはお構いなしだ、やつらは何を目指しているのか、俺の首か、俺の目玉か…なぶるようなスピードでやつらは登ってくる、一匹、二匹…やがては数え切れないほどの数、俺の姿はすでに外からは確認出来ないだろう、黒光りする甲虫たちの背中に覆われているだろう、俺は甲虫たちのキックミットのような腹を見ながら考え
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