オーティスをシンパシーで笑い飛ばしながら、それでも。/ホロウ・シカエルボク
 
盲目でしかないってこと


アドレセンスは終了処理中に予期せぬエラーを起こして
理想主義が魂のなかで漏電し続けている
どう折り合いをつけるのか
黙らせるのかあるいはこの上ない理知でもって迎合するのか?
導きのない世界こそが正しい
一本のラインを見つけたら踏み外さないように突っ切るだけさ


ある日の明け方、人気のない郊外の道路を、酔っ払いのようにフラつきながら歩いている、空気は冷たく、まるで冷凍保存された身元不明の死体と寄り添って歩いているようだ、叩き割られた外灯の破片が薄い靴底を貫いてつま先を傷つけて舌打ちをする、カラフルな尻尾を持った小さな鳥が、サラ・ブライトマンみたいな
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