オーティスをシンパシーで笑い飛ばしながら、それでも。/ホロウ・シカエルボク
床
割れて片付けられたマグカップの欠片
終わりを決めるのはきみじゃない
終わりを決めるのはきみじゃない
終わりを決めるのはきみ以外の誰かでもない
だれひとりどんなことにも結論なんて出来ない
生きたら生きただけ
そのことについて知らなければならない
世界が本当かどうかなんてどうだっていい
この身体が本当かどうかなんてどうだっていい
太陽のように見えるものがただの空に空いた穴でも
月のように見えるものが巨大な悪魔の目玉だったとしても
触れたものを受け止めていけばそれだけでいいのだし
受け止めたものをきちんと知ることが出来れば
きっとそれだけでいいのだし
暗
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